スペイン、カタルーニャのキノコ話の1

<Bolets de maig、5月のキノコ>                                2008.5.22
スペイン、カタルーニャからの話題。                                TerraCat

今までの渇水がウソのように4月、特に5月に入って雨が降りだした。
3月までのカタルーニャの渇水は深刻で、エブレ川から、またフランスのローヌ川から
船で水を首都バルセロナに運ぶことになったほど。既にその第1船がバルセロナの港に
到着したのがごく最近のことだった。
加えて、水路を新たに建設し、エブレ川の水をバルセロナに引こうという計画も実現の
運びとなった。
そのような折、5月に入ると途端に降水の日が続き、計画を見直そうか、などの論議が
生じ、政治問題にまで発展してしまった。
そのような人々の喧騒をよそにして、自然は素直にこの降雨と低温に反応を示した。
降雨のおかげで例年のように太陽が照らず、気温も朝はいまだ一桁台、5℃から10℃の
間、このような条件が整ってびっくりしてしまったキノコが思わず顔をだしてしまった
のだ。
セップとシャンピニオンの写真がニュースになっていたので、ご覧のほど。

       
左の写真
<Ceps de maig = 5月のセップ>としゃれた題を冠してニュースとなった写真。
そこで、この稿の題名もこれにならって、
<Bolets de maig、5月のキノコ>とした。
ところで、ここで使用されている原語は<カタルーニャ語>といい、スペイン語とフラ
ンス語の中間のような言葉。
この独立した言語を持つカタルーニャに関しては、これから少しずつ紹介していくこと
にしましょう。

右の写真
野原に顔をだした、こちらではCamperol=カンペロルという、シャンピニオンたち。
さくらんぼに比べて非常に大きい。
こちらでは、野生のシャンピニオンも大いに食用にする。もちろん栽培シャンピニオン
も販売している。







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