new きのこ祭りに参加して  投稿者:ゆきのこ 投稿日:2013/08/04(Sun) 04:38 No.5848

2013. 07.26-28 第五回きのこ祭りに参加して

今回はポーランド(地図17)より近隣国ハンガリー(29)の情報をお知らせする。

ハンガリー北部Sarospatakでのきのこ祭り「Zempleni Gombafesztival」の存在を知ったのが去年。
四月、ポーランド南部の古都クラクフを拠点に活動するするきのこ会 「Stowarzyszenie Na Grzyby」と連絡を取り参加を決定。

まずグダンスクからクラクフへ行き(650km)メンバーと合流、車2台、計8人で現地へ向かった(350km)。

さて、おおまかなプログラムは以下の通り。
7月26日(金) opening, きのこ採取, presentation, キャンプファイヤー
  27日(土) きのこ採取, コンクール, presentation, キャンプファイヤー
  28日(日) 解散

およそ100名が参加、初日は4グループに分かれてきのこ採取を開始。
しばらくの間雨が降らなかったようで森はカラカラだった。
写真は同じグループだったSzeged大学のVanyolos Attila博士が
Agaricus Bohusii の写真撮影をしているところ。
ちなみに同きのこ、ポーランドの図鑑には掲載がない。
彼によるとハンガリー南部ではきのこ採りは一般的でなないようだ。
個人的に印象深かったのはポーランドでは発生しない
Armillaria tabescens(Scop.) Emel[ナラタケモドキ]が至る所に発生していたこと。

初日、2日目のハンガリー語のプレゼンテーションの映像で
一番印象に残ったのは正直なところAquila pomarina [アシナガワシ]。
プレゼンテーション後に同学名を聞くのが精一杯で何を話していたか不明だが。

2日目のきのこ採取では、我ら外国人、ポーランド組でおこなった。
きのこ会メンバーの念願はポーランドでは発生しない
Amanita caesarea [セイヨウタマゴタケ]に出会うことだった。
残念ながら念願はかなわなかったが大きな収穫があったようだ。
例えばポーランドでは非常に稀なLeccinum crocipodium [クロヤマイグチ]に遭遇したり、
「絶滅のおそれのある動植物」に指定されている
Ganoderma lucidum [マンネンタケ], Fistulina hepatica [カンゾウタケ]を発見したり。
炎天下の中ビールを飲み、大声で歌を歌いながら
それでも鋭い「きのこ目線」を失わない、まるで怪獣のような彼らとの
きのこ採り、非常に楽しかった。
初日、2日目ともに8km 近く歩いただろう。

またコンクールではマンネンタケ2つを展示した我らがアーシャが2等に。
コンクールの隅では子供が「きのこゲーム」を楽しんでいたりもした。

祭りの総責任者である「Zempleni mushroom association 」
(Zempleni Gombasz Egyesulet)のJudit Koszwgineさんをはじめハンガリーの人々から心からの温かいもてなしを受け感激。
殊に当地はワインの産地トカイの隣町でもあり。。。

日本のきのこ会のイベントにもさまざまな国籍のきのこ好きたちが加わり
各国のきのこ自慢をし合える日がきたら、さぞかし楽しいことだろう。

以上





new Re: きのこ祭りに参加して  Clavaria - 2013/08/04(Sun) 22:26 No.5849

ゆきのこさん
楽しそうなきのこ祭りの情報、ありがとうございます。
ヨーロッパでは、いろいろな交流が普通に行われているのですね。
私は10年以上前に、アメリカのきのこの会の人たちと神奈川キノコの会で富士山での合同採集会に参加した事があります。
日本では、各地のきのこの会が参加し、アマチュアとプロの研究者が合同で開催する日本菌学会のフォーレが、毎年行われています。
また各地のきのこの会の合宿に、他のきのこの会の方が参加して交流したりもしています。
この様な情報がインターネットで共有でき、タイミングさえ合えばいろんな形で交流できる状態が出来つつあります。
良い時代になったので、機会を利用したいものですね。