ミニきのこ観察会(寺田団地)

2012年7月14日(土)  10時〜14時



場所  八王子市寺田町 グリーンヒル寺田団地周辺 参加者 20名

 当日は10時にグリーンヒル商店街駐車場に集合。団地内「いこいの池」周辺から観
察を始め、団地内通路、周辺の里山林道を経て法政大学ジョギングコースを一周して
約2キロ、2時間余りの観察を行い、団地内集会所にて昼食ときのこの鑑定を行った。
 きのこの発生の具合は、カラ梅雨の続く中、3日ほど前には適当な降雨があり、条件
としては絶好のはずだったが実際には空振りに近い状態で、この時期に多く見られる
ヤマドリタケモドキ、コガネヤマドリなどのイグチ類がほぼ全滅、テングタケ類も個体数
が少なく、かつ形も小型で脆弱なものがほとんどだった。また、ベニタケ類も発生が例
年に比べて異常なくらいに少なかった。
 原因と思われるものはもちろん気候が第一要因だが、さらに萌芽更新による樹木の
伐採とそれによる藪の繁茂、11年9月の台風15号による里山の荒廃など、周囲の環
境の変化が考えられ、今後のきのこの発生状況が懸念される。
 観察終了後の鑑定会ではきのこの鑑定の後、星野先生からニガイグチ属に関する
北米産のそれとの相似性の話題や今年のきのこの変異性など、また松井先生からは
きのこの見分け方の基本やそのための図鑑の用い方などのお話を伺った。
 午後2時、ほぼ定刻に終了して解散した。採集したきのこは下記に記した。
                              担 当   石垣芳久

当日観察されたきのこ 

キカイガラタケ科マツオウジ属マツオウジ
ヌメリガさ科アカヤマタケ属トガリツキミタケ
キシメジ科キシメジ属ハダイロニガシメジ
ヒナノヒガサ科ヒナノヒガサ属ヒナノヒガサ
ホウライタケ科ニセアシナガタケ属ヒロヒダダケ
タマバリタケ科ツエタケ属ツエタケ
ホウライタケ科ホウライタケ属ハナオチバタケ
ハリガネオチバタケ
オオホウライタケ
テングタケ科テングタケ属ヒメコナカブリツルタケ
ウスキテングタケ
テングタケ?
テングタケ属の一種
テングタケダマシ
ツルタケ
タマゴタケ
コテングタケモドキ
アケボノドクツルタケ
フクロツルタケ
カブラマツタケ科ヒメオニタケ属ヒメオニタケの近縁種
アセタケ科アセタケ属アセタケ属の一種
コバヤシアセタケ
イッポンシメジ科イッポンシメジ属イッポンシメジ属の一種
クサウラベニタケ近縁
イグチ科アワタケ属アワタケ
ヤマドリタケ属アメリカウラベニイロガワリ
ニガイグチ属ニガイグチ属の一種
ミドリニガイグチ
ウラグロニガイグチ
ヤマイグチ属スミゾメヤマイグチ
ベニタケ科ベニタケ属シロハツ
アイバシロハツ
クロハツ
ニオイコベニタケ
ケショウハツ
チチタケ属ヌメリハツ
モチゲチチタケ
ヒロハウスズミチチタケ
アンズタケ科アンズタケ属アンズタケの近縁
シロソウメンタケ科シロソウメンタケ属シロソウメンタケ属の一種
タマチョレイタケ科タマチョレイタケ属スジウチワタケモドキ
アミスギタケ
キアシグロタケ
ウチワタケ属ウチワタケ
シュタケ属ヒイロタケ
ディプロシスチジア科ツチグリ属ツチグリ
ハラタケ科ノウタケ属ノウタケ
アカカゴタケ科サンコタケ属サンコタケ
シロキクラゲ科シロキクラゲ属シロキクラゲ
ノボリリュウタケ科ノボリリュウタケ属ナガエノチャワンタケ





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