きのこ学習会「顕微鏡観察の基礎講座2」                 

2011/04/17




  「顕微鏡によるきのこ観察」に関する2回目の学習会を開きました。
 昨年に引き続きSTさんが講師を引き受けてくださり、顕微鏡に関す
 る基礎的な理解と技術の習得を目指して行われました。

 学習会の大まかな流れ
 1,顕微鏡できのこを観察するための基礎知識を学習する。
  @顕微鏡の構造
  A必要な材料・道具、
  Bきのこの何処を観察するのか
  Cプレパラートの作り方(胞子・組織)
  D試薬について
 2,実践編
  課題:2人一組のグループに分かれ、2種類のプレパラートを作る。
  @子のう菌 チャワンタケの一種
  A担子菌 シイタケ
 3,班ごとに作成したプレパラートを顕微鏡で見て、良く見えるものは
  プロジェクターで大写しにし、画像を全員で観察する。

 ミクロの世界の入り口に少し近づいたかな。
  チャワンタケの表面をピンセットで少しだけ摘みスライドグラスに置
 いたつもりが、どうしても摘んだ組織が厚すぎて、子嚢が重なり合って
 なかなか鮮明な画像が見られない。また、シイタケのヒダを切り取り、
 ピス(ニワトコの枝の髄を乾燥)に挟み込み、かみそりで薄く切ったつも
 りが・・なかなか思い通りにはいかないですね。技術の習熟の必要性
 を感じました。しかし、うまくいかない場合にはすぐに自分の席に戻り、
 プレパラート作りに再挑戦している参加者が多く、昨年とは比較になら
 ないくらい積極的な関わりが見られました。
  3台の顕微鏡とプロジェクターを駆使して、子嚢や子嚢の中にきちん
 と納まっている胞子等の鮮明な画像が見られ、有意義な時間を過ごす
 ことが出来ました。
  1月の総会時に行われた講演「きのこを楽しむために−顕微鏡観察
 によるきのこの見分け方−」では、きのこを見分けるために顕微鏡で何
 を観るのか、観ると何が分かるのかという話を聞くことが出来ました。
 講演(何を)と今回の学習会(どのように)とを合わせ、きのこを観る視点
 が広がったように思います。
  講師を務めてくださったSTさんに感謝、感謝です。
  ありがとうございました。






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