きのこの顕微鏡観察の初歩                  「ミクロの世界への一歩」

2010/04/18




 きのこ採集会や観察会で胞子や担子菌、子嚢菌等々の話題は出て
いましたが、「顕微鏡によるきのこ観察」に関する学習会は初めての取
り組みです。会員のSTさんが快く講師を引き受けてくださり、顕微鏡に
よるきのこ観察の学習会が実現しました。

学習会の大まかな流れ
1,顕微鏡できのこを観察するための基礎知識を学習する。
  @顕微鏡の構造
  A必要な材料・道具、
  Bきのこの何処を観察するのか
  Cプレパラートの作り方(胞子・組織)
  D試薬について
2,実践編
 課題:3人一組のグループに分かれ、2種類のプレパラートを作る。
  @子のう胞子(全員が取り組む)
  Aシイタケ、ハルシメジ、ツチグリ、キクラゲ等の中から1種類を選択
3,班ごとに作成したプレパラートを顕微鏡にセットし、プロジェクター
  で大写しにした画像を全員で観察する。

ミクロの世界はまだまだ遠い?
  アミガサタケの表面をピンセットで少しだけ摘みスライドグラスに置
 いたつもりが、どうしても摘んだ組織が多すぎてしまい、子嚢が重な
 り合ってなかなか鮮明な画像が見られない。また、きのこのヒダを切
 り取り、ピス(ニワトコの枝の髄を乾燥)に挟み込み、かみそりで薄く切
 ったつもりが・・なかなか思い通りにはいかないですね。学習の継続、
 技術の習熟の必要性を感じました。
  顕微鏡の調子もあまり良くなかったことも重なり、鮮明な画像は見ら
 れませんでしたが、プレパラートを作るという体験が出来たり、子嚢の
 中に並んだ胞子が確認出来たり、ハルシメジの角張った胞子が見ら
 れたり等々、初めての試みとしてはとしては大成功だったと思います。
 講師を務めてくださったSTさんに感謝、感謝ですね。
 ありがとうございました。
   






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